パーキンソン病とは、手足の震えや筋肉のこわばり等の症状を起こす病気です。
パーキンソン病は、厚生労働省指定の難病「特定疾患」にも指定されており、平成17の国内の患者数はおよそ14万5千人に及びます(厚生労働省『平成17年患者調査の概況』より)。
多くは50歳から60歳で発症し、高齢になるほど発症率は高くなります。
パーキンソン病は、脳の中の「黒質」という部分の神経細胞の減少が原因で起こります。
黒質とは、身体や臓器等に脳の指令を伝える脳の神経伝達物質「ドーパミン」を生成しており、黒質の神経細胞の減少によってドーパミンの生成量も減ってしまいます。そうなると、その他の器官に脳の指令がうまく伝わらず、体に様々な障害が起こるようになります。
その主な症状に、手足が震える等の「震戦(しんせん)」、筋肉がこわばる等の「固縮(こしゅく)」、動作が遅くなる等の「動作緩慢」、姿勢を立て直せない等の「姿勢反射障害」があります。この他にも「自律神経障害」や「精神障害」等の心の疾患も多くみられます。
ただし、パーキンソン病を断定する検査は現在なく、これらの症状がみられた場合は、類似する症状のある「脳梗塞(のうこうそく)」や「動脈硬化」等の別の病気でないかを検査します。その主な検査に、血液検査、CTやMRI等の脳の画像検査があります。
この検査によって、パーキンソン病の疑いがあれば、パーキンソン病の治療薬等を服用し経過観察、または薬物療法で治療します。
そこで確実にパーキンソン病と認められた場合は、症状の程度によって、不足するドーパミンを補う「薬物療法」やリハビリテーション等の「運動療法」、脳の一部を手術する「外科療法」等で症状の改善や進行を抑えます。
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