有料老人ホーム

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看取るという当たり前で難しいこと

C様(90代女性)は入居されたときから、膀胱がんをわずらっておられました。他にも肝硬変や糖尿病など、たくさんの病気を持っておられ、体の状態はあまりよくはありませんでした。

C様は甘いものが大好き。糖尿病はあるものの、甘いお菓子をたくさん食べておられます。主治医の先生は「甘いものは控えてください!」といわれますが、C様は「はいはい」と返事だけ。お部屋に伺うといつもスナック菓子をおいしそうに食べておられました。

娘様に現状をお話したところ、「母の好きなようにさせてあげたい」ということで、食事の制限はせず、好きなだけ食べていただいていました。高齢ということもあり、次第に血糖値や肝機能のコントロールができなくなってきました。血尿が出るようになり、ホームでの医療では限界です。

再度、主治医とご家族と話し合いをもちました。3名いる娘様、みなさんに集まっていただきました。

病状としては、病院に入院したところで延命になるだけ、治療してよくなる見込みはないのです。娘様みなさんの希望として、自然な形で送ってやりたい、とのことでした。余命はそんなに長くないだろう、と主治医から告げられ、そこからC様のターミナルケアが始まりました。

C様の好きそうなものを娘様が持ち寄り、少しずつ口から食べていただきます。意識のはっきりしているときは、娘様とお話をされたり、リクライニング車椅子で散歩をしたりされていました。

しかし、少しずつ、血圧も下がり、意識状態も悪くなってきます。もうすぐ亡くなってしまう、とわかっているのに、何もできないもどかしさ。娘様はもっと強く感じておられたことでしょう。C様はほんとうに静かに、眠るように息を引き取られました。

有料老人ホームでのターミナルケアは、家族・ホーム・医師の3者の意思がしっかりしていなければできません。どのように送ってあげたいか、という思いの中でうまれるのがホームでのターミナルケアではないでしょうか?

今は自宅で亡くなることが少なくなってきています。延命のための医療が進んだ結果なのですが、自分の愛する家族の最期をどのような形で迎えるか、選ぶこともできるのです。

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